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新型コロナウイルス感染症について・・・雑感

 新型コロナウイルス感染症について、雑感を述べたいと思います。

 東京や大阪の知事が今週末の外出自粛要請を出しています。他の県も東京への移動を控えるように要請しています。

 

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    新型コロナウイルス対策ダッシュボードより


日本での感染の広がりは今のところ、なんとか破綻せずに推移していると思います。時々他国と比較して、なぜ押さえ込めているかという論調をみることがあります。私はイタリアやスペインとの比較では、感染者を隔離・重症化した患者を治療できるベッド数や医療従事者の数などの差にあるのではと思っています。

 しかしながら、その数や質に余裕があるわけではなく、東京や大阪では、すでに感染者数が感染症指定医療機関の規定ベッド数を上回っている状況ですので、早晩、軽症者の自宅待機などの対応の変更や新型コロナウイルス感染者へ対応する医療機関の増加が必要になってくるかと思います。ストレスや過労、感染対策の物品の欠乏など医療従事者の仕事の継続性も問題になるかもしれません。

 また、感染者数が同定できるのにその人が感染源に暴露してから、平均13日くらいかかっているようですので、今の感染者は約2週間前の状態を表している可能性があります。

 とはいえ、感染者の約8割の人は他人に感染させていないというデータが厚生省のクラスター対策班より出ていますので、①換気が悪い空間、②多数の人が集まる場所、③近くで会話をする場面 を避けて、生活することが大事だと思います。

 

 今の状態が続いて、大きな医療の破綻をきたすことなく、徐々に国民の中に抗体保有者を増やしていければ、爆発的な患者増は避けられるのではないかと思います。

 全ての感染者を隔離して感染の収束を望むのは、無症状でも他人に感染させられるこのウイルスの性質からはかなり難しいと思います。

 ただし、ウイルスの収束については分からないことも多いので、いつの間にか新規患者が激減することもあるかもしれません。しかし今の所、根拠を持ってこれを期待するのはなかなか厳しいのではないでしょうか。

 

 いつまで続くのか先が読めない状況です。各国の例をみてても、数日で状況は変わりうります。非常に難しいミッションだと思いますが、現実に合わせて、どう対応するかということになりますので、準備をしながら、ストレスを貯め過ぎずに日常を送るしかないかと思います。