キングオブキングス第3話
マップを再度確認し、作戦を練る。
まずはファイターを雇うことにした。
ファイターは8名で一つの部隊を形成している。
これを120万円で雇える。一人当たり、15万円。
国家の非常事態とはいえ、この金額で命をかけてもらうのは少々申し訳ない気がする・・・
この戦いに勝利すれば、追加で報酬を上げようとか考えつつ、雇うことにする。
記念すべき第1番目の部隊には、城の北東の町に行って、わが国の支配下に入ってもらうよう交渉してもらうこととする。
というか、現状、スペード国が支配している街はなく(もはや国と言えるのか)、城から1日の距離にある町ですら、国の支配から逃れている・・・それほど、魔王軍は脅威なのか・・・
この先が思いやられる・・・暗澹とした気分になる・・・
ファイターを町に派遣し、占領する。一つ町を得ることに成功した。
占領・・・ファイターが町でふとどきなことをしなければいいが・・・
第2のファイター部隊には、城の南の町に行ってもらう。
ファイターは移動力が5なので、町には1マス届かない。
なので、占領は明日になるか。
第3のファイター部隊は街道を西に進んでもらう。
この部隊も明日には町を占領できるだろう。
もうひとつファイター部隊を雇う。
この部隊も街道を西に進軍させる。南西の町を支配してもらおう。
これは2日後の占領になるだろう。
予算は残り1020万円。
ファイターが到着するまで、敵が前線の街を支配を邪魔するために移動力(14)のあるハーピーを雇う。200万。彼らも8名で1部隊。一人当たり40万。
雇うとペコリとお辞儀をしてくれる。
モンスターと雇用関係を結ぶ。
一度、貨幣経済に組み入れられてしまうとお金が大きな力を持ち、それまでお金がなかった時ならば、お互い助け合っていたのに、次第にあいだにお金を介することが増えてくる。
便利な道具であったのが、それが支配的になっていく。いずれは貧富の差も出てくるだろう。
しかし、グローバル化とはモンスターさえもお金で支配できるようになるのか・・・
背中に冷たい汗を感じつつ、ハーピーをファイターが行く先(西)に派遣する。
あと4部隊、ハーピーを雇い、前線に送り出す。
同じ種族同士の方が、連携も取りやすいだろう。
共に勝利を掴もう。
予算の残りは20万円。もう誰も雇えない。
国の窮地の中、突然の王就任から、魔王軍と戦うべく、兵の雇用・派遣・・・
長かった1日が終わりを告げる。