2018FIFA ワールドカップ 日本対ベルギー 日本は残念ながら敗れるも、心から健闘を讃えたい
2018FIFA ワールドカップ 日本対ベルギー 日本は残念ながら敗れるも、心から健闘を讃えたいと思います。
NHKの放送より
決勝トーナメント 1回戦、日本は強豪のベルギーとの対戦でした。
グループリーグ第3戦で、日本は先発6人を替えて休ませていましたが、ベルギーはさらにその上を行く、GK以外のすべてのフィールドプレイヤーを替えて、第3戦を戦いました。
ですので、お互いコンディションは良かったと思います。
前半、1分に香川選手がシュートを打ち、日本はいい入りをしました。
しかし、その後は徐々にベルギーペースとなり、日本陣内に押し込まれることが多くなりました。ただ、最後のところは自由にさせず、シュートブロックを集中して行っていました。
また、FKを与えず、いいドリブルをさせないようしっかりと守れていました。とはいえ、かなりの集中力を要する消耗する戦いであったと思います。
ただ、その中でも、前半30分に乾選手のヘディングシュート、43分、長友選手からのボールを大迫選手がキーパーの前で受けるなど、点になる予感を感じさせるプレーも見られました。
酒井宏樹選手が相手からボール奪取するシーンが何度かあり、かなり効いていました。
後半。
3分。柴崎選手からの芸術的なスルーパスがDFの間を通り、原口選手がそれを受け、シュート。1点目が決まります。1-0。
NHKの放送より 原口選手の得点シーン
4分には、逆にアザール選手がペナルティエリアやや外からミドルシュートを放つもゴールポストに嫌われます。この時間帯の日本には運もあったと思います。
7分、香川選手から丁寧なパスをもらった乾選手がミドルシュート。無回転のボールが名GKクルトワ選手の右を抜け、ゴールに突き刺さりました。2-0。
NHKの放送より 乾選手のシュートシーン
なかなか点が取れないベルギーは、後半20分、2人の選手を替えます。
フェライニ選手、シャドリ選手が入ります。
24分、ゴール前から左に流れたボールをフェルトンゲン選手がヘディングで折り返したのか、シュートをしたのかというような山なりのボールが、GK川島選手の頭を越えて、ゴールに吸い込まれます。2-1。
その5分後(29分)、アザール選手がCKを蹴り、それを長身のフェライニ選手が頭で決め、ついに追いつかれます。2-2。
選手を替え、アザール選手がいろいろなところに顔を出すようになって、日本は彼をつかまえにくくなり、ドリブル、チャンスメイクされるようになって苦しい展開となっていました。
36分。日本2人交代。柴崎選手から山口選手に、原口選手から本田選手に交代。
41分。ベルギー選手の2回のヘディングシュートを川島選手が好セーブで防ぎます。
ロスタイムは4分。
その4分台。日本はCKのチャンス。キッカーは本田選手です。本田選手が蹴ったボールはGKクルトワ選手に両手でしっかりキャッチされます。クルトワ選手はすぐに前を見渡すと、そのままフリーの選手に向かってボールを投げました。
ベルギーの鮮やかで、流れるようなカウンターが始まります。次々とフリーな選手にパスをつなぎ、あっという間に日本陣内深くに至ります。
そして、右からのグラウンダーのボールをペナルティエリアに入れ、ルカク選手がすばらしいスルーをしたあと、走り込んだシャドリ選手に逆転の1点を決められてしまいます。2-3。
・・・・その後、試合終了。
日本は持てる力をすべて出した試合ではなかったかと思います。
ベルギーは交代した選手が、2人とも点を取りました。監督の采配がばっちりと当たったと思います(今までの日本のようですね)。特にフェレイニ選手の高さは脅威で、合わせてルカク選手をも、ケアしないといけない日本の守備陣の負担はかなり大きくなったと思われます。
ベルギーを追い詰めましたし、勝てる可能性も十分にあった試合でした。
しかし、勝ち切れなかったのは、ひとつはやっぱり高さが効いていたんじゃないかなあと思います。セットプレーでヘディングで負けてひやりとするようなシーンが何度か見られました。先にいいポジションで跳ばれると日本は非常に苦しい(体を当てて何度も何度も自由にやらせず、防いでいましたが)。
後半ベルギーのいいペースになったとき、前半のようにアザール選手を抑えられなかったこともあると思います。
最後のカウンターは、たった9.35秒だったようです。日本がシュートおよびCKで攻めた直後でほんの僅かな間、集中が途切れていた可能性があります。苦しい場面でしたが、どこかでベルギーの攻撃を遅らせることができれば、結果は変わっていたかもしれません。
ただ、日本が世界の強豪と落ち着いて、互角に渡り合ったのはすごく見応えがありました。この試合はすごく評価されるんじゃないでしょうか。本当に心から健闘を讃えたいと思います (^ ^)/